まちづくり

国土交通省の地域価値共創アワードを受賞して感じたこと

ホシノマチ団地が、国土交通省の地域価値共創アワードの団地活性化で優秀賞をいただきました。

団地活性の部門では日本一という認識なのかと思います。

2018年にプロジェクトがスタートして、日本最先端のことをやっていると自負していながら、ようやく認められたというのが私の実感です。

3年前にこういったアワードには応募をしようと思ったのですが、その際は応募自体を止められたため、出せませんでした。

見方を変えると、3年時間を浪費したとも言えます。

なぜ、そのように感じているかというと、取り組みとしては当初構想していたことから何も変わっていないからです。

絵に書いていたものが、実現しているというだけに過ぎません。

それを実現できたのがすごいということなのかもしれませんが、事業というものは諦めなければ必ずうまくいくものだと思っています。

どんな状況でも、継続し続ける、それを愚直に続けていた結果がこれです。

一方で、今回改めて感じたのが、行政事業で継続することの難しさです。

こちらで構想を描いて、こうしたいという思いがあっても、行政は人が変わると信頼関係もゼロからになるので、その通りには取り組みができなくなります。

特に、行政からお金が出ている場合、プロポーザルで数年ごとに事業者変更の可能性がある場合はなおさらです。

ホシノマチ団地の事業は行政がお金を出さず、マイナスがなかったというのがうまくいった最大の要因と言っても良いのかもしれません。

私の考えるベストな官民連携のあり方です。

行政からのお金が出れば、事業を拡大することはできます。

スピード感を持って取り組むこともできます。

ただ、それをあてにして長期的な取り組みを行おうとしてはいけないと思います。

なぜなら、お金が途中でなくなる可能性はもちろん、行政の意向が変わって、政策の方向性が変わることが大いにあるからです。

ホシノマチ団地についても、私は生涯活躍のまち事業ということを言い続けていますが、佐久市ではすでに生涯活躍のまちという言葉は表立って出てこなくなりました。

それが良いのか悪いのかは別として、一度決めたことを最後までやり抜く、継続し続ける力というのは、まちづくりにとって絶対的な効果を発揮するものであって、それができない環境には身を置いてはいけないと思います。

お金を儲けるだけなら、流行に応じた柔軟な取り組みで行政の意向に沿うのがベストなので、悩ましいところではありますが、私はそこには進みません。

私がお願いしたいのは、とにかく私は継続しますので、信じて任せてくださいということですね(笑

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