熱い想いだけで、まちづくりの世界に飛び込んでもうまくいきません。
なぜなら、「いいことをしているのになぜか稼げない人」が、この分野にはあまりにも多いからです。
では、まちづくりを“仕事”にしている人は、何が違うのか?
その違いを、できるだけリアルにお伝えしていきます。
まちづくりを仕事にするハードルと突破口
ハードル①:地域お金を払うニーズ”がない
「それ、いい取り組みだね」と言われても、「お金は払えない」というケースが大半です。
特に行政は税金を使うため、前例・効果・大義がないと動きません。
突破口:ニーズがある“場所”か“人”を狙う
- 人口規模が大きい隣接都市、移住希望者、企業版ふるさと納税など、お金を払う理由があるプレイヤーからアプローチする。
- 地元にこだわる前に、「どこに行けばニーズ×資金があるのか」というマーケット視点を持つ。
ハードル②:実績がなく信用されない
「あなたに頼んで大丈夫なのか?」という不安が先に立ち、行政も民間も「発注」ができません。
突破口:無料&小さく始めて“実績づくり”
- 地元や関係人口のネットワークを活かして小さな成功事例(実証実験)を作る。
- 無料でも良いので試行→成果を出し、写真・数字・声を見える化して発信する。
- 実績が1つできれば、次は「先に実績のある地域でやっている人」として営業できる。
ハードル③:「やりたいこと」「稼ぎたい」「好きな地域」の3つが揃わない
理想は自分の地域で、自分のやりたいことをして、ちゃんと収入になること。
でも、実際にはその3つが揃わないのが普通です。
突破口:まずは優先順位をつけて考える
- 「地域」よりも「やりたい内容」×「収入」を優先して他地域で実績を作るのか。
- それとも「地域」にこだわり、収入よりも“やることによる価値”を重視するのか。
- 3つが揃うのはステージが上がってから。まずは1つ目の円を取りに行くという視点が大事。
まちづくりは想いがないと始まりません。
しかし、その想いの後にはステップがあります。
想い(熱意・課題意識)→ 実績(小さく成果を出す) → ニーズ(お金を払う人) → 信頼(継続依頼)
このステップを意識して、取り組むことが必要です。
まずは行動して実績を残すこと。
そこの成果の大きさによっては、すぐにビジネス化にもつながりますし、1度で大きな成果が得られなければ、回数を増やして経験を積みましょう。
この部分は、まさにビジネス化のための取り組みで、取り組む数が多ければ多いほど成功確率も高まるので、どこまで想いを持って続けられるかとの戦いかと思います。
まちづくりはすぐに成果が出ないのに、それを仕事にするのにも時間がかかる。
この問題、解決したいですね。